宮城県が募集していた、上水・工水・下水事業のコンセッション候補者が、3グループの競争を経て、メタウォーターグループに決定されたそうです。
ざっと資料を読みましたが、概要は以下です。
・契約期間は20年(25年まで延長の可能性あり)
・料金改定は毎年の調整+5年ごとの定期改定(一般的)
・業務内容は浄水場、処理場の運転・管理・更新が主
・配管施設の管理・建設・更新は引き続き県が実施(配管投資のリスクを回避)
・応札の評価は多面的な以下11項目について点数付けして決定
1.全体事業方針(10点)、2.事業実施体制(11点)、3.収支計画・資金調達方法(9点)
4.水質管理(22点)、5.運転管理・保守点検 (22点)、6.改築・修繕等 (42点)
7.セルフモニタリング (8点) 、8.危機管理 (10点)、9.事業継続措置 (16点)
10.地域貢献 (10点)、11.運営権者提案額 (40点) ※(点数は200点満点)
4.水質管理(22点)、5.運転管理・保守点検 (22点)、6.改築・修繕等 (42点)
7.セルフモニタリング (8点) 、8.危機管理 (10点)、9.事業継続措置 (16点)
10.地域貢献 (10点)、11.運営権者提案額 (40点) ※(点数は200点満点)
以下、個人的な感想ですが・・・
良い点
・スキームについて、民間は浄水場や処理場の装置更新が主な業務であり、配管の建設・更新は県が実施するという立て付けで、配管投資に関連する危険性は低そう
・水質の常時チェックなども民間の強い部分であり、通常の運転の心配はなさそう
不明な点(今後の課題)
・災害時の対応については、各社の提案がどの程度機能するのか、県が実施する場合と比べてどっちが安全か、という点は不明
・応札した3グループの提案した報酬額が評価にほとんど反映されていません。県の評価基準は、「県の予想額以下を提案した場合満点」という設定であり3グループとも満点(40点)でした。低価格入札で勝者が決まり、後から手を抜いたり再交渉する戦略(モラルハザード)を阻止できる一方、民間報酬減→水道料金の提言といった利点は限定的となりました。
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