2021年2月9日火曜日

Q1: コンセッション(水道民営化)で水道料金が上がるって本当なの?

回答:

日本の水道事業は20年~30年の計画に基づく独立採算で実施されています。このため、コンセッション導入により即座に水道料金が上がるということは有りません。では長期的に見るとどうでしょうか?

日本の水道料金の将来予測を見ると、構造的に値上げが必要とされていますが、その主な理由は、「①更新費の増加」と「②少子化による需要減」です。これらはコンセッションの導入可否とは無関係ですので、別に議論される課題です。

コンセッション導入可否のみに注目すると、その目的は水道事業をより効率化することですので、期待どおりの結果に得られれば、長期的な料金値下げにつながります。

ただし、他国の事例等を研究すると、民間企業の適切な管理は簡単ではなく、逆に料金値上げやサービス低下となった事例もあるため、日本で導入する場合でも試行錯誤が必要になると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿