皆さんは水道事業へ適用される「コンセッション契約」の内容や手順をご存じでしょうか?
このブログでは、水道コンセッション契約の概要を「3.契約概要」に整理しました。ただ、専門的すぎて理解が難しいので、もっと簡単に知ってもらいたく、普通の生活で経験する事柄になぞらえて説明してみます。
実際に皆さんが経験したことがある契約というと、雇用契約、賃貸契約、ローン契約などが有ると思いますが、それよりも一般常識や社会ルールに則って実施される「結婚生活」が最も類似点が多いのではないかと思います。
結婚とコンセッション契約が似ていると感じる理由は以下のとおりです。
1)期間が長い:
結婚期間は添い遂げたとして50年程(男性初婚年齢31歳~平均寿命81歳)。水道コンセッションの契約期間は、当初25~30年で、更に契約延長される事例が多いです。
2)性格の違う2人の共同生活:
結婚生活は、性別も性格も異なる2人が生活を共にします。水道コンセッションは「社会厚生の最大化」を目的とする公と、「企業利益の最大化」を目指す企業が協働することになります。
3)離婚割合が高い:
日本の離婚割合はここ20年ほど、35%と高く推移しています。上下水道分野のコンセッション契約は、他分野に比べ当初の契約条件が変更された割合が多いです(通信、電力、交通と比べて失敗割合が2.5倍)。
結婚生活とコンセッション契約の手順の比較は以下です。
結婚生活:「出会・婚約」→「結婚生活」→「添い遂げる/離婚」
契約進捗:「業者選定」→「業務実施」→「契約の成功/破綻」
ではそれぞれのプロセスごとに説明してみましょう。
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